大蔵虎清(読み)おおくら とらきよ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大蔵虎清」の解説

大蔵虎清 おおくら-とらきよ

1566-1646 織豊-江戸時代前期の能役者狂言方。
永禄(えいろく)9年生まれ。大蔵流宗家11代虎政の子。12代をつぐ。父とともに豊臣秀吉にめしかかえられ,のち徳川家康につかえ,江戸を中心に活躍した。正保(しょうほ)3年7月24日死去。81歳。通称は亀蔵,弥太郎,弥右衛門著作に「虎清本狂言集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大蔵虎清の言及

【大蔵流】より

…狂言の流派の一つ。もと金春(こんぱる)座付で,江戸時代は幕府などに召し抱えられたが,現在は東京・京阪神を中心に活動している。南北朝時代の天台宗の学僧玄恵法印を流祖とし,その芸系が金春禅竹の末子,金春四郎次郎,その養子の宇治弥太郎らを経て,10世大蔵弥右衛門まで伝えられてきたと伝承するが確かでない。大蔵姓は金春座の庶流大蔵大夫家の分家格となったことによるもので,宇治猿楽より出て大和猿楽金春座の狂言方となって流儀が確立したと考えられる。…

※「大蔵虎清」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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