精選版 日本国語大辞典 「小林義信」の意味・読み・例文・類語
こばやし‐よしのぶ【小林義信】
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江戸前期の天文家。長崎の人。字(あざな)は謙貞(けんてい)。幼にして読書を好み、同郷の林吉左衛門(?―1646)に就いて天文暦学を学んだ。1646年(正保3)師の吉左衛門がキリシタン取締りで刑につくと義信も投獄されたが、21年後の1667年(寛文7)に許されて自由の身となった。以後は長崎において弟子をとって教えたが、その名声は遠地にまで及んだ。1683年(天和3)11月の官暦に記載の月食予報の誤りを指摘し、彼の推算どおり食はなかった。『二儀略説』の著がある。なお一説には、彼は樋口(ひぐち)久兵衛の子で、幼時は樋口謙貞とあり、長崎において、日本で最初に西洋測量術を学んだ樋口権右衛門と同人であるという。
[渡辺敏夫]
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