大谷周庵(読み)オオタニ シュウアン

20世紀日本人名事典 「大谷周庵」の解説

大谷 周庵
オオタニ シュウアン

明治〜昭和期の医家 侍医



生年
安政6年11月24日(1859年)

没年
昭和9(1934)年7月24日

出生地
江戸・本所二葉町

旧姓(旧名)
設楽

別名
幼名=友吉

学歴〔年〕
東京大学医学部〔明治16年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔明治24年〕

経歴
大谷長庵の養子となり、明治7年司馬盈之に師事しドイツ語を修め、同年外国学校に入学。のち大学東校に転校、16年東京大学医学部を卒業と同時に熊本医学校内科医教授・付属病院長となる。29年ドイツ・オーストリアに留学。30年帰国し、長崎病院長となり、五高医学部(熊本大学医学部の前身)主事を務めるが、38年退官し長崎市で開業した。大正元年〜4年侍医。研究業績としては、明治23年のコレラ菌の研究、24年の肺ジストマによる脳病の発見などが顕著。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大谷周庵」の解説

大谷周庵 おおたに-しゅうあん

1859-1934 明治-昭和時代前期の内科医。
安政6年11月24日生まれ。明治19年熊本医学校付属病院長となる。ドイツに留学後,30年長崎病院長,五高医学部(熊本大医学部の前身)主事。38年長崎市で開業した。肺ジストマによる脳病を発見し,コレラ菌の研究をおこなった。昭和9年7月24日死去。76歳。江戸出身。東京大学卒。旧姓は設楽。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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