大辟(読み)タイヘキ

デジタル大辞泉 「大辟」の意味・読み・例文・類語

たい‐へき【大×辟】

《「辟」は刑の意》重い刑罰。
「―を犯したるを頸銭くびせんにてわび言し」〈鑑草

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精選版 日本国語大辞典 「大辟」の意味・読み・例文・類語

たい‐へき【大辟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「辟」は刑の意 ) 重い刑罰。死刑。古の五刑一つ
    1. [初出の実例]「凡決大辟罪。〈謂。辟者。罪也。死刑為大辟也〉」(出典令義解(718)獄)
    2. [その他の文献]〔書経‐呂刑〕

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普及版 字通 「大辟」の読み・字形・画数・意味

【大辟】たいへき

死刑。

字通「大」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の大辟の言及

【刑罰】より

刑具裁判【平松 義郎】
[中国]
 《尚書》などの古典にみえる五刑の記録は,中国春秋時代以前の刑罰の状態をある程度伝えるものと考えられる。五刑とは黥(げい)(また墨(ぼく),顔面への入墨),劓(ぎ)(はなきり),刖(げつ)(また剕(ひ),あしきり),宮(きゆう)(男子は去勢,女子は幽閉),大辟(たいへき)(死刑)であり,生命刑と肉刑と称された身体刑(終身の強制労働をともなう)より成る。死刑の種類は,炮烙(ほうらく),焚(ふん)などの火刑をはじめ,烹(ほう)(かまゆで),車裂(また轘(かん)),支解(しかい)(四肢を断つ),腰斬(ようざん),磔(たく)(はりつけ),梟首(きようしゆ)(さらし首)など過酷なものも多い。…

※「大辟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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