大野仲仟(読み)おおのの なかち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大野仲仟」の解説

大野仲仟 おおのの-なかち

?-781 奈良時代女官
大野東人(あずまひと)の娘。藤原永手の妻。天平神護(てんぴょうじんご)2年称徳天皇の永手邸行幸に際し従四位下,神護景雲3年の行幸で正四位上となる。宝亀(ほうき)元年従三位,9年正三位にのぼる。尚侍(ないしのかみ)(内侍司長官)をつとめ,尚蔵(くらのかみ)(蔵司長官)をかねた。天応元年3月10日死去。名は中千,仲智ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大野仲仟の言及

【大野出目家】より

…近世世襲能面作家の家系。三光坊の弟子大光坊幸賢に教えをうけた是閑(ぜかん)吉満(1616没)が初代とされ,彼が越前大野(現,福井県大野市)に住していたので,出目本家と区別して大野出目家といわれる。彼はのちに京都に移るが,河内家重,古源助らとともに近世初頭の名工といわれた。2代は友閑満庸,3代は助左衛門を称し,4代洞白満喬は初め越前出目家代元休満永の弟子であったが,この家の養子となり,天下一備後掾を称した。…

※「大野仲仟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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