大野原遺跡(読み)おおのはらいせき

日本歴史地名大系 「大野原遺跡」の解説

大野原遺跡
おおのはらいせき

[現在地名]嬉野町大字岩屋川内字大野原、長崎県東彼杵郡東彼杵町大野原

佐賀・長崎の両県境付近に展開する、標高四六〇メートルの高原地帯に所在する。縄文時代の遺物散布遺跡である。早くから知られ、嬉野町立大野原小学校には大正三年(一九一四)に発見された石器数点が展示してあり、「佐賀県史蹟名勝天然紀念物梗概」には「古代石器。東嬉野村大字岩屋川内大野原。本村大野原牟田の池底より及十文字野原以南の猪見岳に亘る原野中より発掘したるもの其種類一、矢の根大小十七個、二、石斧類四個」と記されている。昭和三六年(一九六一)長崎県側の一地域の発掘調査を実施した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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