大門を打つ(読み)オオモンヲウツ

デジタル大辞泉 「大門を打つ」の意味・読み・例文・類語

大門おおもん・つ

事件が起きた時、遊郭大門を閉めて人の出入りを禁じる。
遊郭内の遊女を買い占めて豪遊する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大門を打つ」の意味・読み・例文・類語

おおもん【大門】 を 打(う)

  1. 遊郭の大門を閉じる。遊里で事件が起こったとき、罪人を調べるために、大門を閉じて人の出入りを禁じる。
    1. [初出の実例]「町中俄に騒出し、棒よ熊手よ提灯出せ、大門うてとひしめけば」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)
  2. ( 大門を閉じて他の客のはいるのを許さないところから ) 遊郭中の遊女を総揚げにして豪遊することをいう。
    1. [初出の実例]「本町の角屋敷をなげて大門を打は、人の心の花にぞありける」(出典:洒落本・通言総籬(1787)一)

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