大門崎(読み)だいもんざき

日本歴史地名大系 「大門崎」の解説

大門崎
だいもんざき

[現在地名]石巻市湊 大門崎

まき山南西麓の突出部に付けられた地名零羊崎ひつじさき神社の登り口の一つにあたり、江戸時代金華山きんかさん道に面する。現在突端下に一皇子いちおうじ宮がある。往古波打際に屹立する岬であったための地名とも推測されるが、「一皇子といふは台家にて門口に祀る神にてもあらんか。大門崎といふ地名も此門口をいひにしか」とする説もある(牡鹿郡誌)。嘉永三年(一八五〇)の湊村風土記(「石巻市史」所収)御所入江ごしよのいりえに次いでみなと村の旧跡二九ヵ所の二位にあげ、義良親王(のちの後村上天皇)ゆかりの殿士小路とのはらこうじ御棲居おすまい風屋敷かぜやしきなどの旧跡の一として記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大門崎の言及

【芥屋大門】より

…玄海国定公園に含まれる。玄界灘に突出する標高64mの大門崎が見事な柱状節理をみせる絶壁をなし,その下部が荒波で浸食されて海食洞の大門を形成した。大門の入口は満潮時で海面上の高さ8m,幅10m,水深10mである。…

※「大門崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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