大陸の成長(読み)たいりくのせいちょう(その他表記)continental accretion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大陸の成長」の意味・わかりやすい解説

大陸の成長
たいりくのせいちょう
continental accretion

大陸の一般的な地質は,先カンブリア時代岩石中央に核のような形 (楯状地 ) で分布し,その周辺部に古生代中生代新生代造山帯が分布する。また先カンブリア時代の分布地域内でも,中央部に古い時代の岩石が分布し,順次新しい年代を示す岩石が発達する。これは地向斜が形成され,造山運動によって山脈化し,その外側に新しい地向斜ができ,また山脈化するという一連運動が何回も繰返されて,次第に大陸が成長したとみられる。北アメリカ大陸などは,このような変遷が典型的にみられる。

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