朝日日本歴史人物事典 「大館持房」の解説
大館持房
生年:応永8(1401)
室町時代の武将。満信の子。刑部少輔,刑部大輔,上総介。応永28(1421)年以後,弟持員と共に将軍足利義持,義量の近習,申次としてその名がみえる。正長1(1428)年,父満信が青蓮院義円(足利義教)を新将軍として迎える使者に立ち,持房はその行列の先陣を務めた。しかしその後満信は義教の勘気を蒙り,その所領は持房に与えられた。義教の死後,満信は所領を持房から取り上げ弟持員に与えたが,持房は父の死後もその所領を取り返さなかったという。子に教幸,教氏,景徐周麟(相国寺僧禄),佐子(足利義政側室)らがいる。
(森田恭二)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報