天の益人(読み)あまのますひと

精選版 日本国語大辞典 「天の益人」の意味・読み・例文・類語

あまの【天の】 益人(ますひと)

一人前の立派な人。
延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「安国と、平らけく知し食さむ国中に、成出(なりい)でむ天之益人(あまのマスヒト)等が過ち犯しけむ雑雑の罪事は」
② (「天の」は「天つ神の意による」の意) 数が増して栄える人民百姓
神皇正統記(1339‐43)上「陰神うらみて『此国の人を一日に千頭ころすべし』との給ければ、陽神は『千五百頭を生べし』との給けり。よりて百姓をば天の益人(マスひと)とも云」

あめの【天の】 益人(ますひと・ましひと)

※聞書集(12C後)「うきよとて月すまずなることもあらばいかにかすべきあめのまし人」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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