天ヶ瀬村(読み)あまがせむら

日本歴史地名大系 「天ヶ瀬村」の解説

天ヶ瀬村
あまがせむら

[現在地名]宮川村天ヶ瀬

江馬えま村の西、宮川の左岸にあり、宮川水運終点であり交通の要地であった。「五鈴遺響」に「度会郡山田ヨリ三瀬谷等ノ村邑柴薪炭等ノ運漕ノ舟ヲココニイタル。コレヨリ水源ニハ不到ナリ」と記されている。

文禄検地帳(徳川林政史蔵)に「絵馬村・天ケ瀬村」と記されている。開発の史料として元禄一三年(一七〇〇)新畑辰改検地帳や同一六年新田畑未改検地帳(いずれも同蔵)が伝わる。当村は高札場ともなり、伝馬所が置かれていた。明治二年(一八六九)大指出帳(同蔵)に「一、御伝馬役馬 三疋」とし「粟生村へ四里 阿曾村へ四里十一丁 松坂領七日市村へ四里」と記され、郷役米一石二斗四合と江馬村より受取の米九升六合、都合一石三斗は「御伝馬所ニ付御免被下候」となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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