天保六花撰物(読み)てんぽうろっかせんもの

世界大百科事典 第2版「天保六花撰物」の解説

てんぽうろっかせんもの【天保六花撰物】

歌舞伎作品の一系統。講談の2世松林伯円(しようりんはくえん)が得意とした《天保六花撰》を題材にした作品群。1823年(文政6)に獄死した河内山宗春()(こうちやまそうしゆん),彼と連座した直次郎(直侍(なおざむらい)),彼となじんだ浅草奥山の茶酌女お直,のちの吉原の遊女三千歳(みちとせ),その他金子市之丞,森田清蔵暗闇の丑松を加えた6人の悪党をめぐる物語を脚色した。その最初の作は1874年10月東京河原崎座上演の河竹黙阿弥作《雲上野三衣策前(くものうえのさんえのさくまえ)》であった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報