デジタル大辞泉
「暗闇」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
くら‐やみ【暗闇】
〘名〙
① まったく光のないこと。暗いこと。また、そのところ。暗黒。
※
拾遺(1005‐07頃か)物名・三五三「花の色をあらはにめでばあだめきぬいさくらやみになりてかざさむ〈よみ人しらず〉」
②
天下が乱れて
収拾がつかないこと。平安や見通し、希望などを失うこと。家、仕事などの状況についてもいう。
※
平家(13C前)二「
信頼、義朝が院内をとり奉て
大内にたてごもって、天下くらやみと成ったりしに」
③ 人の知らないところ。目につかないところ。
⑤
精神が深く落ち込んで希望がもてない状態であること。
くれ‐やみ【暗闇】
〘形動〙 心がくらんで
途方にくれるさま。くらやみ。
※河内本源氏(1001‐14頃)
桐壺「くれやみにてふししづみ給へるほどに」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報