天地玄黄(読み)テンチゲンコウ

デジタル大辞泉 「天地玄黄」の意味・読み・例文・類語

てんち‐げんこう〔‐ゲンクワウ〕【天地玄黄】

《「易経」坤卦から》天は黒く、地は黄色い、の意。天地の色、また、天地。「千字文」の初句

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天地玄黄」の意味・読み・例文・類語

てんち‐げんこう‥ゲンクヮウ【天地玄黄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「易経‐坤卦」の「夫玄黄者、天地之雑也、天玄而地黄」によることば。「玄」は黒の意 )
  2. 「千字文」の第一句。天の黒色と地の黄色。天と地の色。天地。
    1. [初出の実例]「千字文を逐函に配して天地玄黄とは誰つけたやらう未知ぞ」(出典:百丈清規抄(1462)三)
    2. [その他の文献]〔千字文〕
  3. 四つの順序を示すのに用いる語。
    1. [初出の実例]「書函序あり天地玄黄と曝しけり」(出典:虚子句集(1915)〈高浜虚子〉夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android