日本歴史地名大系 「天宮村」の解説 天宮村あめのみやむら 静岡県:周智郡森町天宮村[現在地名]森町天宮森町村の北、太田(おおた)川右岸にある。同川沿いに秋葉街道が通り、西側丘陵上に天宮神社がある。周知(すち)郡に属する。血脈衆(乾坤院蔵)によれば文明一八年(一四八六)二月一八日「天宮華蔵庵洞済」の仲介によって妙泉が、当時華蔵(けぞう)庵の本寺大洞(だいとう)院輪住であった逆翁宗順から受戒した。天文一二年(一五四三)九月六日、今川義元は「一宮庄之内金胎両部之一社天宮」の神主中村新左衛門尉に社務を安堵(「今川義元判物」天宮神社文書)、同二二年八月一三日、武藤氏定の訴えを退け、中村助太郎(新左衛門尉の子)に実国在家と別当在家を返付している(「今川義元朱印状」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報