天山南北路(読み)てんざんなんぼくろ(その他表記)Tian-shan nanbei-lu; T`ien-shan nan-pei-lu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天山南北路」の意味・わかりやすい解説

天山南北路
てんざんなんぼくろ
Tian-shan nanbei-lu; T`ien-shan nan-pei-lu

天山山脈北部のジュンガリア (ジュンガル盆地) からイリ地方と,南部のカシュガリア (タリム盆地) の呼称前者を準部,後者を回部または回疆と呼ぶことがある。ほぼ現在のシンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区全域にあたる。また一般に,それぞれの地域を東西に通過する交通路をいう場合もある。北路は周囲に広大なステップが開けているため,歴史的に遊牧勢力の領域となり,南路はタクラマカン砂漠周辺の多くのオアシス都市南北の2道 (→西域南北道 ) によって古くから栄えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android