天杯(読み)テンパイ

デジタル大辞泉 「天杯」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぱい【天杯/天×盃】

天皇から賜る杯。酒を他の杯に移して飲むのが礼。
左府―を給はりて、例のごとくかはらけを移して飲みて」〈著聞集一八

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精選版 日本国語大辞典 「天杯」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぱい【天杯・天盃】

  1. 〘 名詞 〙 天皇から賜わる酒杯恩賜の杯。天皇に代わって内侍が酌をして、その杯から別の土器に酒を移して飲むのが礼であった。
    1. [初出の実例]「左府天盃を給はりて、例のごとくかはらけをうつして飲み」(出典:古今著聞集(1254)一八)
    2. [その他の文献]〔沈佺期‐三日梨園侍宴詩〕

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