天橋立図(読み)あまのはしだてず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天橋立図」の意味・わかりやすい解説

天橋立図
あまのはしだてず

室町時代の画家雪舟の最晩年,80歳代の代表作国宝京都国立博物館保管。日本三景一つ丹後天橋立を描く名所絵伝統と,水墨山水画技法とを融合させた早期の例。(→山水画水墨画

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デジタル大辞泉プラス 「天橋立図」の解説

天橋立図

室町時代後期の画僧、雪舟の水墨画(15世紀後半)。日本三景の一つ、丹後の天橋立を俯瞰的に描いたもの。国宝。京都国立博物館所蔵。

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世界大百科事典(旧版)内の天橋立図の言及

【雪舟】より

…晩年には破墨,潑墨などの草体の画風も多く記録され,現実的な山水構成とともに,真行草の筆墨法についても,宋元画をよく祖述した独特の日本的典型に達したものと見られる。 1501年(文亀1)ころにもまだ旅をやめず,現地へおもむき《天橋立図》(京都国立博物館)を描くなど驚くべき生命力を発揮したが,06年(永正3)ころ,山口または石見地方で没した(1502年(文亀2)とする説もある)。弟子には雲峰等悦,秋月等観,如水宗淵らがあり,1490年(延徳2)雪舟が秋月に描き与えた自画像の模本(藤田美術館)が残る。…

※「天橋立図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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