京都国立博物館(読み)きょうとこくりつはくぶつかん

  • きょうとこくりつはくぶつかん キャウトコクリツハクブツクヮン
  • きょうとこくりつはくぶつかん〔キヤウトコクリツハクブツクワン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

独立行政法人国立博物館を構成する博物館。所在地は京都市東山区茶屋町。 1889年宮内省所管の帝国京都博物館として設置され,片山東熊設計になる陳列館 (本館) が 1895年竣工し,1897年開館。 1900年京都帝室博物館改称し,1924年京都市に下賜恩賜京都博物館となる。 1952年国に移管され,京都国立博物館と改称。 2001年4月中央省庁改編に伴い文化庁所管の独立行政法人に移行する。平安時代以降の日本美術に展示,収集の中心をおいているが,京都地方の特色をもつ社寺からの寄託品も多い。特別展示館 (本館) ,平常展示館,文化財保存修理所などからなり,『十二天画像』『餓鬼草紙』,雪舟天橋立図』,俵屋宗達『蓮池水禽図』などの国宝をはじめ,1万 455点 (1996年3月現在) を収蔵する。

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デジタル大辞泉の解説

京都市東山区にある博物館。明治30年(1897)帝国京都博物館として開設。明治33年(1900)京都帝室博物館と改称。大正13年(1924)京都市に下賜され恩賜京都博物館と改称。昭和27年(1952)再び国に移管し、現在の名称となる。平成13年(2001)独立行政法人国立博物館の、平成19年(2007)より国立文化財機構管轄となる。主に古美術品・考古学資料などを収蔵・陳列している。京博

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百科事典マイペディアの解説

京都市東山区茶屋町にある。1889年帝国京都博物館として設置され,1897年開館。1924年京都市に移管されて恩賜京都博物館と称したが,1952年国立となる。本館は片山東熊,足立鳩吉設計で1895年完工,明治洋風建築の代表的なもの。美術・工芸品,考古資料を陳列,平安時代の美術品が充実している。2001年4月,東京国立博物館奈良国立博物館とともに独立行政法人国立博物館(2007年4月より独立行政法人国立文化財機構)に移行した。→博物館
→関連項目餓鬼草紙九州国立博物館

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世界大百科事典 第2版の解説

京都市東山区茶屋町七条に所在し,日本,中国など東洋の美術品,考古遺物を収蔵・陳列する。1875年京都御所内御米倉を借り,府営として開館したのが京都での博物館のはじまりとされる。これは83年に閉鎖されたが,その所蔵品は現在の博物館に引き継がれている。89年帝国博物館,帝国京都博物館,帝国奈良博物館の設置が官制で定められ,京都では95年,片山東熊の設計による陳列館が現在地に完成した。1900年京都帝室博物館と改称,24年皇太子の結婚を祝って京都府に下賜され恩賜京都博物館となったが,52年国に移管され,文化財保護委員会(68年に文化庁)付属の京都国立博物館と称されることになった。

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日本の美術館・博物館INDEXの解説

京都府京都市にある歴史博物館。明治30年(1897)「帝国京都博物館」創立。平安時代から江戸時代にかけての京都を中心とした日本・東洋の文化財を収蔵・展示する。本館・正門は片山東熊(とうくま)による設計で、国指定重要文化財。平成25年(2013)12月より同26年(2014)4月まで平常展示館建て替え工事のため休館。
URL:http://www.kyohaku.go.jp/
住所:〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
電話:075-525-2473(テレホンサービス)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京都市東山区茶屋町(東山七条)にある博物館。1889年(明治22)図書寮(ずしょりょう)附属博物館が廃止され、帝国博物館、帝国奈良博物館とともに帝国京都博物館が設置されるに及び、1892年片山東熊(とうくま)の設計により工事に着手、1895年竣工(しゅんこう)、1897年5月1日に開館した。1900年(明治33)官制の改革により京都帝室博物館と改称されて宮内省の所管に移り、1924年(大正13)皇太子(昭和天皇)の成婚に際し京都市に下賜され、恩賜京都博物館と改称し、京都市の経営に移った。第二次世界大戦後の1952年(昭和27)文部省文化財保護委員会(文化庁の前身)の所管に移り、現在の名称に改めた。1965年、本館(明治古都館)の西側に森田慶一(1895―1983)設計による新館が完成、1966年10月より開館した。2009年(平成21)には新館の建て替えが始まり、2013年8月に谷口吉生(よしお)設計による平成知新館が完成、翌2014年9月より開館した。平成知新館は地下1階、地上3階、延べ面積1万7997平方メートルで平常展示館として使われ、明治古都館では、年数回、特別展覧会が開催されている。敷地内にはほかに、技術資料参考館や茶室「堪庵(たんあん)」などがある。展示館の正面には関口鍈太郎(えいたろう)(1896―1981)設計の庭園があり、円形の池の東側にロダンの彫刻『考える人』が置かれている。

 1968年文化庁の発足と同時にその付属機関となった。なお本館と表門、同札売場および袖塀(そでべい)が「旧帝国京都博物館」として1969年に重要文化財に指定されている。所蔵品は考古美術資料のほか、彫刻、絵画、書、染織、陶磁器、工芸品など、日本をはじめ中国の名品が多く、京都の古寺の仏像、障屏(しょうへい)画などの寄託品も展示。2001年4月から独立行政法人国立博物館、2007年4月から独立行政法人国立文化財機構のなかの一つの組織となった。休館日は毎週月曜と年末年始。

[永井信一 2015年11月17日]

『京都国立博物館編・刊『京都国立博物館七十年史』(1968)』『京都国立博物館監修『世界の美術館33 京都国立博物館』(1970・講談社)』『『週刊朝日百科 日本の国宝48、49』(1998・朝日新聞社)』『『週刊世界の美術館91 京都国立博物館』(2001・講談社)』『京都国立博物館編・刊『京都国立博物館年報』各年版』


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精選版 日本国語大辞典の解説

京都市東山区にある国立の博物館。明治三〇年(一八九七)帝国京都博物館として開館し、大正一三年(一九二四)京都市に下賜され、昭和二七年(一九五二)国に移管された。所蔵品は多岐にわたり、特に平安時代の美術品が充実している。

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