天河別神社古墳群(読み)あまのかわわけじんじやこふんぐん

日本歴史地名大系 「天河別神社古墳群」の解説

天河別神社古墳群
あまのかわわけじんじやこふんぐん

[現在地名]鳴門市大麻町池谷

JR高徳線池谷いけのたに駅北西の丘陵に位置する古墳群。古墳群下を県道鳴門―池田いけだ線池谷トンネルが通る。かつては六基の古墳群とみられ、昭和三三年(一九五八)県の史跡に指定されているが、同五三年・五四年の鳴門―池田線改良工事に伴う事前調査で前方後円墳二基を含む一一基の古墳が確認された。一号・二号墳は天河別神社社殿裏に隣接する径三〇メートルほどの円墳である。墳丘裾は掘割によって区画される。明治二二年(一八八九)の中井伊与太の報告文「阿波国板野郡池谷村ノ遺跡古物」(東京人類学会雑誌八二号)では一号墳が竪穴式石室をもち、周辺に須恵器が散布されていたことをうかがい知る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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