天狗螺（読み）テングニシ

デジタル大辞泉

てんぐ‐にし【天^×狗^×螺】

テングニシ科の巻き貝。浅海の砂泥地にすむ。貝殻は長紡錘形で殻高約15センチ。殻口は縦に大きく開き、殻表に黄褐色の厚い皮をかぶる。卵嚢らんのうは海ほおずきとよばれる。肉は食用、殻は貝細工用。房総半島以南に分布。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

てんぐ‐にし【天狗螺】

1. 〘 名詞 〙 テングニシ科の巻き貝。房総半島以南の水深一〇～五〇メートルの砂泥底にすむ。殻長は約二〇センチメートル。巻いている部分は小さく、殻口が縦にのびた紡錘形で、殻は厚く、表面には黄褐色のビロード状の皮をかぶる。産卵期は五～六月。卵嚢は海ほおずきとして、赤く染め、女児のおもちゃにする。肉は食用、殻は貝細工に用いる。てんぐぼら。

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

天狗螺 (テングニシ)

学名：Hemifusus ternatanus
動物。テングニシ科の巻き貝

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」