天王町村(読み)てんのうまちむら

日本歴史地名大系 「天王町村」の解説

天王町村
てんのうまちむら

[現在地名]高富町高富

鳥羽とば川下流左岸に位置し、もともとは高富村の枝郷で、東と北は高富村に囲まれる。もと西野と称する原野であったが、永禄二年(一五五九)森権右衛門が祀った牛頭天王を中心に宗斎・杢兵衛・三覚の三家ができ、のちにまた五家増えて八軒家といったという(山県郡志)。安永六年(一七七七)の天王町・高富村出入一件留(丹羽文書)によると、天王町は往古は高富村の地で空地野であったが、寛永年中(一六二四―四四)大桑おおが村平兵衛が新開し、最寄りの者が出て商いを始め、町になってしだいに繁盛したとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android