天神の森(読み)てんじんのもり

精選版 日本国語大辞典 「天神の森」の意味・読み・例文・類語

てんじん【天神】 の 森(もり)

  1. [ 一 ] 大阪府藤井寺市道明寺にある土師(はじ)神社道明寺天満宮)の森。
    1. [初出の実例]「藤井寺を弓手になし〈略〉示現(じげん)は今もあら人神、天神の森にぞ着にける」(出典浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)かちぢの御幸)
  2. [ 二 ] 大阪府高槻市にある野見神社(野見天神)の森。
    1. [初出の実例]「天神の森(モリ)にて名のりかけ大七を見事に討てかへりける」(出典:浮世草子武道伝来記(1687)七)
  3. [ 三 ] 大阪市北区天神橋の天満天神あたりの森。
    1. [初出の実例]「渡辺の橋を打渡り、天神の森に陣を取る」(出典:太平記(14C後)三六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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