天神山村(読み)てんじんやまむら

日本歴史地名大系 「天神山村」の解説

天神山村
てんじんやまむら

[現在地名]芳井町天神山

吉井よしい村の西に位置し、標高三〇〇―四〇〇メートルの高原台地に集落がある。応永三四年(一四二七)八月二五日の重玄ちようげん寺への某連署寄進状(写、重玄寺文書)で「井原庄之内天神山分」が境内地として寄進され、その四至は、東は「小屋垣之峯」、南は「杉半峰」、西は「弥勒堂之頂上北方大谷」、北は「大谷之川」とある。天正二〇年(一五九二)九月二〇日の大月寺(重玄寺)寺領坪付断簡(同文書)にみえる「すきのひら」(杉ノ平)は現在地字として確認できる。

寛永備中国絵図では山崎家治先知で高五〇石余。以後領主の変遷簗瀬やなせ村と同じであったと考えられる。正保郷帳には枝村として大仏村・和田わだ村が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android