天良七堂遺跡(読み)てんらしちどういせき

日本歴史地名大系 「天良七堂遺跡」の解説

天良七堂遺跡
てんらしちどういせき

[現在地名]太田市天良 七堂

大間々おおまま扇状地南東端の低洪積台地(標高六三メートル)にある建物遺構。昭和三〇年(一九五五)の調査では遺跡の北側で礎石建物一棟(北方建物跡)が検出され、南側地区で礎石二個(南方建物跡)と敷石遺構の存在が確認された。北方建物跡は梁行三間・桁行六間の総柱式建物で礎石建物であるが、基壇の築成は認められず屋根も瓦葺ではない。建物の規模は梁行七・一メートル、桁行一六メートル、柱間は梁間二・四メートル、桁間二・七メートルの等間。南北棟で、残存した四個の礎石は径七〇センチほどの自然石の割石で火を受けた跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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