天龍寺船(読み)てんりゅうじぶね

精選版 日本国語大辞典 「天龍寺船」の意味・読み・例文・類語

てんりゅうじ‐ぶね【天龍寺船】

  1. 〘 名詞 〙 中世中国との間を往復して交易をしていた商船。暦応四年(一三四一足利直義夢窓国師の勧めによって、天龍寺造営の資金を得るため、当時の中国(元)に商船をさしむけ貿易を開いたことによる。天龍船。
    1. [初出の実例]「天龍寺船正使允澎長老渡海之時也」(出典:蔭凉軒日録‐寛正五年(1464)七月二四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android