コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

太上道君 たいじょうどうくん Tài shàng dào jūn

1件 の用語解説(太上道君の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

たいじょうどうくん【太上道君 Tài shàng dào jūn】

中国における道教の神。《老子》の道が神格化されたもの。東晋の王凝之(おうぎようし)は,孫恩の乱のさい,援軍の派遣を〈大道〉に祈ったとつたえられ,そのころすでに〈道〉が擬人化・神格化されていたことがわかるが,この神の名が多くあらわれるのは,6世紀後半,北周の甄鸞(けんらん)の《笑道論》が引く道教経典。元始天尊の弟子で老子の師とされている。唐代に元始天尊,太上老君とあわせて三清の神となる。【吉川 忠夫】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の太上道君の言及

【道教】より

…この分類は唐代前半期の道教教理書《道門経法相承次序》や《道教義枢》などの記述をそのまま継承するものであり,このうち三洞のみの分類は,さらに古く5世紀,劉宋の道士陸修静のころまでは確実にさかのぼりうるであろうが,三洞とは上記のように洞真,洞玄,洞神をいう。 洞真部の道教経典は,《雲笈七籤》巻六に引く唐初に成立の《業報因縁経》に〈元始天尊は亦た天宝君とも名づけ,洞真経十二部を説く〉とあり,道教三尊,すなわち太上老君太上道君元始天尊,のうち出現が最も遅く,6世紀半ば以後と推定される元始天尊(〈天尊〉の語は漢訳仏典から始まる)の教誡を経典化したものであるが,この洞真部経典群の内容的な特色は,その代表的な経典《元始無量度人経》や《无上(むじよう)内秘真蔵経》などが最も良く示しているように,用語と思想とに仏教的な色彩の濃厚なことである。もちろん経典内容の基底部をなすものは,祝禱,禁呪,符醮などの天師道教団的な呪術宗教,いわゆる〈鬼道〉であり,儒教の〈神道〉の易学や祭礼の宗教哲学,また老荘道家の〈〉と〈真〉と〈元気〉の哲学,いわゆる〈真道〉の神学教理もまたその主要な部分を占めるが,これらの神学教理が仏教の思想哲学と結びつけられ折衷されて,しばしば聖道の教もしくは聖教,聖学とよばれているところに,この経典群の大きな特徴が見られる。…

【道蔵】より

…その中心となる三洞は,5世紀中ごろ宋の陸修静が《大洞真経》を所依の経典とする上清派(茅山派)の立場からする教相判釈(きようそうはんじやく)を示したもので,成立が古く呪術的性格の強い《三皇経》など道教教理の最下層をなす経典を洞神部に,ついでやや新しい層をなす《霊宝経》などを洞玄部に,そして仏教教理を反映した最新の層をなす《大洞真経》などを洞真部に配する。 一方,道教の最高神は,後漢から東晋頃までは老子を神格化した太上老君であったが,5世紀には老子の説く〈道〉を神格化した太上道君が,6世紀には元始天尊が加上されていき,これに対応して宗教的悟りの境位も太清境の上に上清境,玉清境が次々と加えられた。隋・初唐の道教教理学は仏教教理学に刺激されて,かかる道教教理の歴史的展開の跡を共時的な相において体系化することを目ざし,洞真部は玉清境における元始天尊の所説で大乗聖人の教え,洞玄部は上清境における太上道君の所説で中乗真人の教え,洞神部は太清境における太上老君の所説で小乗仙人の教えという教相判釈を立てた。…

※「太上道君」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

太上道君の関連キーワード元始天尊三教図太上老君道士老子儒道天道八百万の神福永光司武当山の古代建築物群

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone