精選版 日本国語大辞典 「三清」の意味・読み・例文・類語 さん‐せい【三清】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 清酒をいう。[初出の実例]「雲罍酌レ桂三清湛 羽爵催レ人九曲流〈大伴池主〉」(出典:万葉集(8C後)一七・晩春三日遊覧詩)[その他の文献]〔潘岳‐橘賦〕② 三つの画題。枯木・竹・石。または、梅・竹・水仙(あるいは石)。[ 2 ] 道教の三神。玉清元始天尊・上清霊宝道君・太清太上老君。または、仙人あるいは天帝の住むところの玉清・上清・太清の総称。〔崔国輔‐九月侍宴応制詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「三清」の意味・わかりやすい解説 三清 (さんせい)Sān qīng 道教の天。元始天尊の住まう玉清天,太上道君の住まう上清天,太上老君の住まう太清天。それぞれに始気,元気,玄気が配当され,最上層の大羅天に次ぐ。がんらい成立の由来を異にするこれら3神を,本源をおなじくする一体のものとしてとらえる三清説の形成は,8世紀,唐の玄宗時代以後のこと。これら3神はまたそれぞれ洞真部,洞玄部,洞神部の道教経典を授けたとされる。執筆者:吉川 忠夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報