太岳山脈(読み)たいがくさんみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「太岳山脈」の意味・わかりやすい解説

太岳山脈
たいがくさんみゃく / タイユエシャン

中国、山西省中南部、汾河(ふんが)中流の東を走る山脈霍山(かくさん)、霍太山(かくたいさん)ともよぶ。古生代地層からなり、背斜構造により西斜面は急で東は緩やかという傾動性の地形をもつ。標高1500~2500メートル。主峰は南の霍山(老爺頂(ろうやちょう)、2347メートル)と北の牛角鞍(ぎゅうかくあん)(2567メートル)。山西省の二大中心である太原盆地臨汾(りんふん)盆地の中間にあって、汾河に急峻(きゅうしゅん)な姿で臨むため、古くから華北名山として知られ、『禹貢(うこう)』『史記』などの古典にみられる。天然資源としては西側の霍県、汾西県に埋蔵量の大きい炭田がある。

[秋山元秀]

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