太慶寺
たいけいじ
[現在地名]津島市南本町
延享五年(一七四八)の村絵図では津島本郷の南端下構の地にあたり、河跡沼の大慶寺池に面している。放光山と号し、曹洞宗。本尊は聖観音坐像。
大慶寺縁起(当寺蔵)によれば、津島出身の秦氏が伊勢桑名(現三重県桑名市)で網漁中聖観音像を手に入れた。その夜、観音が夢枕に立って眉間から光明を放ち、「汝、仏法ヲ知ラズ。混ニ殺生ヲ好ムコト不便ニ思故ニ淡路ノ国ヨリ流来レリ」と告げたことによって信仰心を起こし「一族諸人化益発心セシメンコト、豈、大慶ナラザランヤ」の臨終遺命によって寺号にしたと伝えている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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