シトカ(読み)しとか(英語表記)Sitka

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ
しとか
Sitka

アメリカ合衆国、アラスカ州南東部、アレクサンダー諸島中のバラノフ島西岸にある都市人口8835(2000)。主産業は漁業で、サケを中心にカニヒラメハマグリがとれるほか、林業、缶詰加工業が盛んである。1799年にロシアのアレクサンダー・バラノフにより町が創設され、1867年までロシアン・アメリカ首都となった。その後、アメリカの統治下に入ってからも、1906年にジュノーに移るまで、アラスカ準州の州都として繁栄した。市内にもロシア統治下時代のおもかげをとどめる建物が目だち、トーテムポールのコレクションで知られるシトカ国立歴史公園は多くの見物客が訪れる。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ
Sitka

アメリカ合衆国,アラスカ州南東部アレクサンダー諸島バラノフ島にある都市。 1799年ロシアの初代アラスカ総督 A.バラノフにより砦が建設されたが,1802年インディアンに破壊された。現在の市は 04年に形成された。 67年アラスカがアメリカへ譲渡されることになり,シトカで引渡しが行われた。以来 1900年までこの地方の中心地。造船製材,製粉工業が行われ,交易の中心地として繁栄した。現在はパルプ,缶詰工業,漁業が主産業。人口 8588 (1990) 。

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