太陰表(読み)タイインヒョウ

デジタル大辞泉 「太陰表」の意味・読み・例文・類語

たいいん‐ひょう〔‐ヘウ〕【太陰表】

天文表の一。月の黄経黄緯視差などの算出表を収めたもの。天体観測航海などで用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「太陰表」の意味・読み・例文・類語

たいいん‐ひょう‥ヘウ【太陰表】

  1. 〘 名詞 〙 天球上の月の将来位置推算した表。アメリカのE=W=ブラウンが一九二〇年につくったものが有名。現在は、ブラウンの理論式電子計算機で解き月の位置を求めている。天体観測などに利用

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百科事典マイペディア 「太陰表」の意味・わかりやすい解説

太陰表【たいいんひょう】

天球上の月の将来位置を推算した表。米国のE.W.ブラウン〔1866-1938〕が1919年に公刊した表を1923年ごろから各国で航海,天文観測に使用。以後多少の補正が加えられたが,現在ではブラウンの理論式を直接コンピューターで解いて月の位置を求める。

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世界大百科事典(旧版)内の太陰表の言及

【月運動論】より

…ニュートンに続いてA.C.クレロー,L.オイラー,J.ダランベール,P.S.ラプラス,ダモアゾーM.C.T.Damoiseau(1768‐1846),ラボックJ.W.Lubbock(1803‐65),ド・ポンテクーランP.G.de Pontécoulant(1795‐1874),プラーナG.Plana(1781‐1864),S.D.ポアソン,P.A.ハンセン,C.E.ドローネー,G.W.ヒル,J.C.アダムズ,ブラウンなどの理論が相次いで現れた。この中でハンセンがその理論に基づいて作成した《太陰表》(1857)は,その後半世紀余にわたって天体暦の月の位置推算の基礎データとして使われたが,ようやく1923年にブラウンの《太陰表》(1919)に引き継がれた。しかし,60年から天体暦の時間引数が世界時から暦表時に変わるのを機として,ブラウンの理論式を直接大型コンピューターにかける方式に改められた。…

※「太陰表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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