太陰運動論(読み)たいいんうんどうろん(その他表記)lunar theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太陰運動論」の意味・わかりやすい解説

太陰運動論
たいいんうんどうろん
lunar theory

月の運動に関する理論で,摂動理論の一分野。月は地球の周囲を 27日7時間 43分 11秒で1公転し,その軌道は近似的にはケプラーの法則に従うが,太陽および諸惑星の引力によって,他の惑星の場合よりはるかに大きな摂動を受け,そのため天体力学上でも特に精密な理論展開を要する。また,地球の自転が一様でないための摂動もあり,これによって,月の運行を精密に観測することから逆に地球の形状や運動の不整が検出できる。また種々の摂動のほか,地球の自転による長年加速の現象もあり,これらを総合して 1919年 E.ブラウンによって正確な月の位置表が作成されている。

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