…15歳(義務教育終了年齢)以上の人口を生産年齢人口と呼ぶが,このうち労働の意思と能力をもっている人口を労働力人口という。したがって労働力人口は,意思と能力をもち実際に労働に従事している就業者と,意思と能力をもちながらなんらかの事情により就業できずにいる完全失業者の二つに分けられる(〈失業人口〉〈就業人口〉の項参照)。労働力人口を把握する方法,調査としては,労働力調査(毎月),国勢調査(5年に1度)のように調査期間中における状態でとらえようとする労働力方式あるいは現在方式(アクチュアル方式ともいう)と,就業構造基本調査(3年に1度)のように調査時点を離れて平常の状態でとらえようとする有業者方式あるいは平常方式(ユージュアル方式)の二つがある。…
※「失業者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」