夷子島遺跡(読み)えびすじまいせき

日本歴史地名大系 「夷子島遺跡」の解説

夷子島遺跡
えびすじまいせき

[現在地名]下田市須崎

須崎すざき港の南西端にある恵比須えびす(標高二三メートル、南北約一〇〇メートル・東西約七〇メートル)の頂部平坦面に位置する古墳時代後期の祭祀遺跡。当時は陸続きであった可能性もあるが、現在は陸橋が架けられ、干潮時には徒歩で渡ることもできる。頂上には夷子明神の小祠があり、南方に太平洋と伊豆諸島を遠望できる。昭和一二年(一九三七)に発見され、同三四年に発掘調査して焼土三ヵ所・土器群七ヵ所を発見した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android