夷針神社(読み)いしみじんじや

日本歴史地名大系 「夷針神社」の解説

夷針神社
いしみじんじや

[現在地名]茨城町大戸

涸沼前ひぬままえ川の左岸約一キロ、大戸おおどの桜の西隣にある。祭神は奥津彦命・奥津姫命・興玉命・武三熊大人。旧村社。社伝によると神亀二年(七二五)創建。水戸城外武熊たけぐま(竹隈)鎮座の武熊大明神は常陸大掾氏の鎮守であったが、応永(一三九四―一四二八)の末に城主平清幹が江戸但馬守に滅ぼされたとき、家臣根小屋伊勢が武熊の神璽を当社に遷座したという。寛文三年(一六六三)の鎮守開基帳(彰考館蔵)には武熊明神はみえるが夷針神はみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 神宮寺 地名

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android