夾笇(読み)きょうさん

精選版 日本国語大辞典 「夾笇」の意味・読み・例文・類語

きょう‐さんケフ‥【夾笇・夾算】

  1. 〘 名詞 〙 巻物または書物紙挟みで、検出用や読みかけのしるしとして用いる道具。長さ約九センチメートル、幅約一・五センチメートルの竹や木を薄く削り、三分の二ほど裂いて、それ以上裂けないように糸やこよりなどで裂け目基部を巻いて縛ったもの。今のしおりにあたる。
    1. 夾GI1F47〈閑田次筆〉
      閑田次筆
    2. [初出の実例]「知ると申す人なきをば、やがてみなよみつづけて、けふさんせさせ給ふを」(出典:枕草子(10C終)二三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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