奇字(読み)きじ

精選版 日本国語大辞典 「奇字」の意味・読み・例文・類語

き‐じ【奇字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふつうと違っためずらしい文字。文や詩についてもいう。
    1. [初出の実例]「奇字奇文看不足」(出典本朝麗藻(1010か)下・和戸部尚書同賦寒林暮鳥帰〈具平親王〉)
    2. 「玄嶽大和山賦は、奇字異字夥しく」(出典:蛻巖先生答問書(1751‐64か)上)
  3. 漢字の六体の一つ。孔子旧宅の壁中から出た書の文字(古文)に似て、それとも異なる変わった形をした文字といわれる。〔漢書芸文志

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 項目

普及版 字通 「奇字」の読み・字形・画数・意味

【奇字】きじ

異形の字。

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