デジタル大辞泉 「奇」の意味・読み・例文・類語
き【奇】[漢字項目]
1 普通とは違っている。珍しい。「奇異・奇行・奇習・奇人・奇抜・奇妙/好奇・新奇・珍奇」
2 普通の知識では割り切れない。不思議だ。あやしい。「奇怪・奇術/怪奇・伝奇・猟奇」
3 普通の程度をはるかに超えてすぐれている。「奇観・奇才・奇勝・奇特」
4 予想から外れた。思いがけない。「奇禍・奇遇・奇襲」
5 二で割り切れない数。はした。「奇数」
6 (「
7 (「
[名のり]あや・くす・すく・より
[難読]
上代の副詞「あやに」から転じたものか。「目も」を受ける用法に限られ、見て驚くさまを表わすのは同形語「あや(文=彩)」への類推があったか。多く、賛美する表現で用いられる。

(き)+口。口は祝詞を収める器の
(さい)。
は把手のある大きな曲刀。この曲刀を以て呵して祝
の成就を求める意。字の立意は可と近く、可は柯枝を以て祝
を呵してその成就を求める意。神の承認を求めることを可といい、奇はその系列の語である。〔説文〕五上に「異なり」と奇異の意とし、また「一に曰く、
(偶)あらざるなり。大に從ひ、可に從ふ」とするが、大とは関係がない。奇は剞
(きけつ)(彫刻刀)の形に従う。曲刀で不安定な形であるから奇邪の意となり、それよりして奇異・奇偉の意となる。
・
・
・剞・
・椅・寄・倚・騎・猗・掎・綺・畸・
など二十字を収める。おおむね偏倚・奇異の意をもつ字である。奇は剞
の象に従い、その曲刀が平衡を失した形であるから、その意を得たものであろう。畸は残田、
はさきの鋭いすきである。
(危)ngiuai、俄ngaiや伎・妓gieなどと関係があろう。
▶・奇偉▶・奇逸▶・奇雲▶・奇穎▶・奇
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▶・奇鬼▶・奇
▶・奇技▶・奇戯▶・奇伎▶・奇矯▶・奇曲▶・奇嶷▶・奇禽▶・奇句▶・奇遇▶・奇
▶・奇崛▶・奇形▶・奇計▶・奇警▶・奇譎▶・奇見▶・奇険▶・奇言▶・奇古▶・奇
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奇・英奇・雅奇・怪奇・
奇・傀奇・瑰奇・魁奇・究奇・屈奇・見奇・好奇・高奇・残奇・辞奇・出奇・神奇・新奇・数奇・正奇・清奇・絶奇・擅奇・超奇・珍奇・伝奇・抜奇・秘奇・標奇・偏奇・幽奇・雄奇・用奇・離奇・猟奇出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...