奇気(読み)きき

精選版 日本国語大辞典 「奇気」の意味・読み・例文・類語

き‐き【奇気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ふつうと違った気性性質。〔蘇轍‐上枢密韓太尉書〕
  3. ふつうとちがったさま。
    1. [初出の実例]「堀川院不例に御坐せし時、四月一日冬直衣にて参入したりしかども、故院もともかくも不仰、又他人も無云事、我前駈などを奇気に思たりし」(出典古事談(1212‐15頃)二)
  4. 香道で、古い名香の(た)きはじめに出る特殊な芳香

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「奇気」の読み・字形・画数・意味

【奇気】きき

めずらしくすぐれた気象。宋・轍〔枢密韓太尉に上(たてまつ)る書〕太天下を行(めぐ)り、四の名山大川を覽し、燕趙豪俊游す。故に其のにして、頗(すこ)ぶる奇氣り。

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