奇特頭巾(読み)キドクズキン

デジタル大辞泉 「奇特頭巾」の意味・読み・例文・類語

きどく‐ずきん〔‐ヅキン〕【奇特頭巾】

目の部分だけを開けた、主として婦人用の頭巾貞享元禄(1684~1704)のころ流行したもので、黒または紫の絹を用い、裏には紅絹もみをつけた。気儘きまま頭巾。奇特帽子

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精選版 日本国語大辞典 「奇特頭巾」の意味・読み・例文・類語

きどく‐ずきん‥ヅキン【奇特頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 江戸中期に流行した頭巾の一種。目の所だけあけて、顔を覆うようにした黒い絹製の頭巾。男子用女子用で形が幾分異なる。気まま頭巾。目ばかり頭巾。奇特帽子。きどく。
    1. 奇特頭巾〈好色一代男〉
      奇特頭巾〈好色一代男〉
    2. [初出の実例]「きどく頭巾(ヅキン)をかぶりて、物見の庭に往来す」(出典評判記色道大鏡(1678)一四)

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世界大百科事典(旧版)内の奇特頭巾の言及

【被り物】より

…第3に目の部分だけあけた覆面状のもの。覆面頭巾,奇特頭巾,町方火消しの猫頭巾など。第4に片袖形の,頭部から肩をおおう頭巾。…

※「奇特頭巾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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