奈比賀天満宮
なびかてんまんぐう
[現在地名]安芸市奈比賀
奈比賀集落の北端、伊尾木川に面した山麓に鎮座。祭神は菅原道真。旧郷社。創建は不詳であるが、社蔵の棟札のうち最も古いものに「奉造営天満天神 応永四丁丑二月 大檀那佐伯正信」とある。しかし文明一四年(一四八二)の棟札には大檀那として橘鍋若丸・橘氏女の名があり、橘氏は中世に安芸一帯を支配した安芸氏で、天文四年(一五三五)の棟札には橘元泰、弘治二年(一五五六)の棟札には橘元盛の名がみえるなど、代々安芸氏によって造営がなされている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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