奈良神社(読み)ならじんじや

日本歴史地名大系 「奈良神社」の解説

奈良神社
ならじんじや

[現在地名]熊谷市中奈良

利根川と荒川の中間、国道四〇七号(妻沼バイパス)の西側に鎮座する。奈良の地名は当地一帯が平坦部であることに由来し、奈良神は平野部に座す神の意と考えられる。旧村社で、祭神は奈良別彦命。「延喜式」神名帳にみえる幡羅はら郡四座のうちの「奈良ナラノ神社」に比定される。社伝によると、下野国の国造の任を終えた奈良別命が武蔵野尾花おばなの原を開いて美田とし、奈良郷の基を築いたことから、奈良別命がなくなると郷民がその徳をしのんで当社を建立し、その霊を祀ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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