最新 地学事典 「奥飛驒火砕流堆積物」の解説
おくひだかさいりゅうたいせきぶつ
奥飛驒火砕流堆積物
Okuhida pyroclastic flow deposit
飛驒山脈の槍ヶ岳西鎌尾根・樅沢岳・弓折岳一帯とその南方の蒲田川および笠谷流域の山腹に分布する軽石流堆積物。結晶片(40~50容量%)として,斜長石・石英・黒雲母のほかホルンブレンド・ハイパーシンを含み,流紋岩組成を示す。残存している堆積物は1クーリングユニットからなり,ほとんどが溶結している。更新世中期(約40万年前)に,槍ヶ岳西方の蒲田川上流域の水鉛谷火道から噴出。推定噴出量は10km3以上。松本盆地以東に分布する大町テフラ(A1~A3Pm)や,クリスタルアッシュの一部は同一火道から供給された降下火山灰(原山智ほか,1991)。原山智(1987)命名。参考文献:原山智ほか(1991) 1/5万図幅「槍ケ岳」,地調
執筆者:原山 智
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

