女牆(読み)じょしょう

精選版 日本国語大辞典 「女牆」の意味・読み・例文・類語

じょ‐しょうヂョシャウ【女牆】

  1. 〘 名詞 〙 城のまわりにめぐらした低い垣。また、低い生垣や塀。ひめがき。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「中世紀の物語で画に見る通りな狙撃の小窓や女墻(ヂョシャウ)をつけた高い城壁の立って居るのを」(出典ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉祭の夜がたり)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐上白帝城詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「女牆」の読み・字形・画数・意味

【女牆】じよしよう(ぢよしやう)

ひめがき。前蜀・荘〔天井関〕詩 太行山上、雲深き處 誰(たれ)か雲中に向つて女牆をく~嵐(き)り開きて高壘と爲し 雲霞を截斷(せつだん)して、防を作(な)す

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世界大百科事典(旧版)内の女牆の言及

【城】より

…城壁の高さは南京の19.8mの部分が最高で,普通は7~8m,厚さは2~5mである。防備のため,城壁の上には凸形の女牆(じよしよう)が連続し,四隅や城門上には楼屋を設ける。また宋代以後は直線面に約150mの間隔で馬面(ばめん)と呼ぶ長方形の張出部をつくり,壁下の敵襲に備えた。…

※「女牆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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