女連村
うなつらむら
[現在地名]上県町女連
久原村の南西、唐神の南にあり、伊奈郷の南端を占める。「津島紀略」では於奈都羅と訓じるが、「うなつら」ともよばれた。小伊奈浦から転訛した地名で、ラは豊浦・松浦と同じく津湊であったことを示すとする説があるが(津島紀事)、現美津島町尾崎・今里の外面にある大連との類似も興味深い。中世は三根郡のうちで、応永八年(一四〇一)一一月一五日の宗貞茂宛行状(仁位郷判物写)に「□なつら」とみえ、三根郡在庁地に属していた当地や峰・「ちゝかの」など六ヵ所が宗美濃彦六に給分として宛行われた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 