好中球(読み)コウチュウキュウ

デジタル大辞泉 「好中球」の意味・読み・例文・類語

こうちゅう‐きゅう〔カウチユウキウ〕【好中球】

白血球の一。細胞内にある顆粒かりゅう中性色素に染まるもの。食作用を発揮し、大食細胞マクロファージ)に対して小食細胞ミクロファージ)ともいう。好中性白血球

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精選版 日本国語大辞典 「好中球」の意味・読み・例文・類語

こうちゅう‐きゅうカウチュウキウ【好中球】

  1. 〘 名詞 〙 白血球の一つ。最も割合が大きく、通常白血球全体の約六〇パーセントを占める。細胞内の顆粒が中性色素で染まる。細菌などをよく食うので小食細胞ともいう。急性感染症、化膿症などで増える。

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栄養・生化学辞典 「好中球」の解説

好中球

 中性の色素でよく染色される白血球の一群.白血球の約50%を占める.

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世界大百科事典(旧版)内の好中球の言及

【炎症】より

…痛みの原因は,はれによる周囲神経への圧迫などによると考えられていたが,現在では,むしろセロトニンやブラジキニンと共同して働くプロスタグランジンの作用が局所の痛みに関与していると推測されている。(2)滲出 次いで,血液中の白血球(主として好中球と単球)が血管から周囲の組織内に出てくる。電子顕微鏡で見ると,白血球はまず血管壁の内腔側にある血管内皮細胞に付着し,次いで内皮細胞の細胞間隙へ侵入し,そして内皮細胞と周囲組織との間にある基底膜を破って血管の外へと出る。…

【血球】より

赤血球(2)白血球 白血球と総称されるものは,大きさ,核の特徴,細胞質の顆粒などから5種類に分類される。まず,顆粒をもった白血球が最も多く,顆粒の染色性から,淡紫紅色の顆粒(中性の色調)を有するものを好中球,粒状の橙色(酸性)顆粒を有するものを好酸球,濃い青紫色で粗大な顆粒をもった血球を好塩基球という。この3種の白血球は,共通して顆粒を有することから顆粒球と総称される。…

【白血球】より

…骨髄で生産され,体内に侵入した病原微生物や異物を貪食する。好中球,好酸球,好塩基球の3種がある。 好中球はエオジン‐メチレンブルー染色で顆粒が中間的な淡桃~淡紫赤色に染まることから名づけられた。…

※「好中球」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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