妙勧寺(読み)みようかんじ

日本歴史地名大系 「妙勧寺」の解説

妙勧寺
みようかんじ

[現在地名]武生市今宿町

今宿いまじゆくの中央西寄りにある。光明山と号し、日蓮宗。本尊十界曼荼羅。京都妙顕みようけん(現京都市上京区)の開基日像が、永仁二年(一二九四)上洛の途次当地を通過した際、真言僧妙文が日像に帰依して改宗し、当寺を建立したという。暦応四年(一三四一)七月一六日付で日像が妙文に宛てた願満像譲状が当寺に残る。日像開基の寺として、妙顕寺四聖跡の一寺に列し、竜華りゆうげ別院と称して、妙泰みようたい(現福井県南条町)とともに、越前における妙顕寺派布教の中心的存在となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android