妙福寺跡(読み)みようふくじあと

日本歴史地名大系 「妙福寺跡」の解説

妙福寺跡
みようふくじあと

[現在地名]岩国市横山一丁目

横山の寺谷よこやまのてらだに洞泉とうせん寺の西隣の地にあったが、明治の末に廃寺となり、大正初年、跡地が公園となった。真言宗で、吉川氏代々の祈願所として岩国藩五ヵ寺の一であった。

初め安芸国山県やまがた(現広島県)にあったが、当時のことは不明。元禄八年(一六九五)の「寺社記」に「一七世学澄者元雲州富田妙泉寺為住持、俗姓香川氏、御家来由緒之、後移于妙福寺住持、当国御打入之節随来、依之不寺号、廿一世宥山代迄唱妙泉寺、至広正公御代、御当家代々御祈願所寺号被妙福寺、御判物被遣」とある。岩戸山妙福寺と改号したのは寛永一三年(一六三六)一二月である(玖珂郡志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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